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「誰のためのデザイン?」

「誰のためのデザイン?」認知科学者のデザイン原論
D.A.ノーマン/野島久雄訳

@ITの新入社員のためのおすすめ書籍かなんかにあった本。新入社員ならずとも、対象がなんであっても物作りをする人には一読をお勧めしたい本だな。要するにユーザーインターフェース(UI)の本。どういうUIをすべきか、に関して延々と具体例を出しながら説明されている。少々繰返しに近い記述も多いけど、気楽に読める本だ。
あなたが何か使うときに困ったり、失敗したことはないだろうか?それはあなたの頭が悪かったり、のみこみが悪いわけではないのだ。そのもののデザインが悪いのだ。というような問いかけに始まる。そう、私も今の携帯電話は使いこなせません。レンジですらよく分かっていません。これは私が悪いんじゃないのだ、デザインが悪いのだ。
本の中ではそういう多少複雑なものならず、ドアのような簡単なものについてもUIの良し悪しはある、としている。押すのか引くのか分からないようなドア、一生懸命ドアの右側を押していたら、左側を押さなきゃならなかった、みたいなことはないだろうか。あまりに綺麗なガラスのドアで激突したことはないだろうか?(私はある)。そういうのは綺麗かもしれないが、「いいデザイン」ではないわけだ。
本は原書が1988年のものでコンピュータについての記述はさほど多くないけども、システム作り、というものを生業とする自分にとっても得たものは大きい。読んでいると「そんなの当たり前じゃん」というのも多いのだけど、実際に何か作ってみると、使い辛いものができていることはよくあること。この本で唯一小さな不満があったとすれば、「よいUI = すぐ使える」みたいな感じであったこと(もちろんこんなに単純な言い方ではない)。そうするとどうしても操作が回りくどくなったりする場合があるような気がする。個人的には習得度に応じた便利な使いかたができるのがよいUIだと思う。例えばviというテキストエディタがある(テキストエディタはメモ帳みたいなやつね)。メモ帳ではカーソルは矢印キーで動かしてーとか普通に直感通りに使えるだろう。これがviというやつでは左に動かすには'h'を右に動かすには'l'を、上は'k'、下は'j'という風にとても初めてでは使えない。更にメモ帳で現在の行を消そうととしたら、delete押し続けるとか、少し知っている人なら、homeで行の頭に移って、Shift+Endで全部選択してdelete押すかもしれない。ここでviは'dd'と打つだけだ。これも直感的ではないし、知らないと絶対わからないのだけど、慣れるとそれだけでできてしまうので、とても便利なのだ。最初のカーソルの移動にしたって、なれるとホームポジションから手を動かさなくてよいので、とても早く、直感的にできる。まー結局何が言いたいか、というと習熟度に応じて操作の選択肢はいろいろあったほうがよくて、さらにそのユーザーを正しく認識しなければ、ということ。viは普通の人が使っても不幸なツールだ。
最後に覚書。
よいデザインの原則

* 可視性 目でみえることによって、ユーザは装置の状態とそこでどんな行為をとりうるかをしることができる。
* よい概念モデル デザイナーは、ユーザーにとってのよい概念モデルを提供すること。そのモデルは、操作とその結果の表現に整合性があり、一貫的かつ整合的なシステムイメージを生むものでなくてはならない。
* よい対応付け 行為と結果、操作とその効果、システムの状態と目に見えるものの間の対応関係を確定することができること。
* フィードバック ユーザは、行為の結果に関する完全なフィードバックを常に受け取ることができる。

難しい作業を単純なものにするための7つの原則

* 外界にある知識と頭の中にある知識の両方を利用する。
* 作業の構造を単純化する。
* 対応を目に見えるようにして、実行のへだたりと評価のへだたりに端をかける。
* 対応付けを正しくする。
* 自然の制約や人工的な制約の力を活用する。
* エラーに備えたデザインをする。
* 以上のすべてがうまくいかないときには標準化をする
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  1. 2003/06/13(金) 13:54:12|
  2. 読んだ本系
  3. | コメント:0
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